神黎の図書館

漫画・小説・映画・アニメ・ドラマを主観によるグラフ+点数+批評+感想を綴り、作品の評価をあらゆる形で視覚化したブログです。有名な作品から掘り出し物的な作品まで生涯の内になるべく多くの作品に触れて伝えていけたら本望です。

拳闘暗黒伝セスタス 第1巻

拳闘暗黒伝セスタス 1 (ヤングアニマルコミックス)

・タイトル

拳闘暗黒伝セスタス 第1巻

・点数 84点

ストーリー☆☆☆☆
画力☆☆☆☆
オリジナリティ☆☆☆☆☆
テンポ☆☆☆☆
熱中度☆☆☆☆

・本の概要
・拳奴セスタス
勝利者の刻印
・帝都ローマ
・円形の戦場
・少年皇帝ネロ
・格闘児ルスカ
・三位邂逅
・異種格闘

・感想
人類最古の格闘技、それが拳闘。

少年皇帝ネロが誕生した同時刻のローマ郊外の奴隷拳闘士の少年独房にその男はいた。

鉄鋲の打たれた装甲グローブで拳を纏い鎧うその武器の名称がセスタス。
右拳は槍、左拳は盾、体重制も回戦制も採点制も判定の概念も存在しない、時間無制限の完全決着こそが唯一にして絶対の掟。

敗れれば明日はない。
それが拳奴の運命……うーん、凄絶だ。
鉄拳と書いてセスタス……心優しきこの少年がどう変わっていくのか、見物ですね。

精神的な脆さはあるものの、類いまれなる格闘センスを持っているセスタスの戦い方は鮮やか。見事なり。

総合格闘術パンクラティオン……投げる打つ絞めるも極めるのも自由自在……なるほど。
それより、無限の表現手段っていう言い方いいですね、確かに芸術っぽい。

才能が真に望む者に得てして与えられないもの。っていうのはパワーワードなんですけど、あえて皇帝に言わせることで繊細さを表現している……巧い。

参考文献にスパルタクスがいる……ローマと奴隷だからか、ふむふむ。


電子書籍

コミックセット

検索で引っ掛かったおまけ