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主観によるグラフ+点数+感想を綴る読書感想文風書評ブログです。月間で読む漫画は150冊~200冊。小説や映像作品についてもちょこちょこと。

裁判長!ここは懲役4年でどうすか

裁判長!ここは懲役4年でどうすか コミック 全13巻完結セット (BUNCH COMICS)

・タイトル

裁判長!ここは懲役4年でどうすか

・本の概要

ふとした興味から、裁判の傍聴席に初めて座った北尾太郎。
殺人・強姦・詐欺・離婚・DV……。
傍聴する北尾に、赤の他人の赤裸々な人生を垣間見る。
時には被告人に同情し、時には検事の倫理に頷く北尾は、次第に裁判所の傍聴に魅せられていく。
そこには、紛う事ないリアルがあった。

・著者情報

松橋犬輔(まつはし いぬすけ)

出身地 神奈川県横浜市
職業 漫画家・イラストレータ
活動期間 2007年~

ジャンル 少年漫画
代表作
裁判長!ここは懲役4年でどうすか

・点数 72点

ストーリー☆☆☆
画力☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆
没入感☆☆☆

・感想
人の裁判を垣間見る行為はそうそう出来るものではなく、奥深いものがあります。
傍聴の面白さを伝えるという意味ではとてもいいプロモーションだったと思います。
ただ、こういう作品の主人公であるからには客観的なフラットな目線で見るべきだったと思うので、高評価は付けられないです。
とは言っても、あくまでもコミカライズ枠の作品だと思うので、全うな評価は難しいです。

様々な人たちの人生を左右する裁判ではありますが、画でそれを表現出来てたか?と問われれば、そうではないと思います。
オールスターで出されたら誰か分からない可能性も……
どっちかって言うとストーリー重視かな?

作中主役の「キタオ」と原作者の北尾さんで考え方に違いがあるように見える原作者メモは大事なファクターになっていると思います。

キャラクターに関しては現実にあった事件と裁判を基にしてるので凄まじいパワーがあります。

作品の面白さ、興味深さとは別に、主役の「キタオ」と悉く考え方が合わなかったので、裁判の内容に熱中しかけては萎える。みたいなとこは正直ありました。
現実に起こってるだけに複雑な気持ちになったのもありますが。


以下、作品を読んで個人的に感じた感想です。


被告人がドクロの服着てきたら……貴方はどう感じますか?
1話の掴みとしてはバッチリだと思いました。

この作品は、主人公が傍聴の初心者から徐々に傍聴にハマっていくというストーリー展開を主軸に物語が進みます。

原作者の北尾さん、作画担当の松橋さんそれぞれが実際に傍聴した裁判を元に漫画が作られているので作品の売りは作られたドラマでは味わえない「本物の人間ドラマ」の部分になります。巻末の傍聴メモは殴り書きの為、見辛いですが、その分より深みが増してるように感じました。

作品の特性上、人の人生を左右する裁判をリアルなドラマとして楽しむことが是か否かで読み手の評価は変わると思います。

裁判傍聴の作品ってあんまりないイメージなので内容としては興味深く、考えさせられることもあるのですが、主人公のキタオさんの考え方というか物の見方が偏りすぎてそこが不愉快に感じることが多かったです。

そこら辺がこの作品の惜しいところでしたね、十人十色ではなく、決めつけた価値観で傍聴している主人公というのは不特定多数の人向けの作品とは言い難いと感じました。

それでも、この主人公を無視した上でなおかつ被告人だからといって色眼鏡で見ない人には比較的オススメです。

ただし、もうひとつの欠点のやたら性犯罪が多く、オリジナリティあるテーマの漫画なのに結果的に似たような内容、偏った意見を何度も見せられることになるので全巻読む必要はないのかなぁ~って思うので、気になる方は単巻レビューを参考にしていただけると幸いです。

人間の愛を多方面から考えさせられるという意味では本当に名作なんですけどね、欠点もデカいので紹介しといてなんですが、各自自己責任で判断して下さいm(__)m

原作者のほうの北尾さん目線の傍聴はキタオさん目線よりかは読みやすかったので、キャラクターの年齢も結構大事なのかもしれないですね、そんな印象を受けました。


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