神黎の図書館

漫画・小説・映画・アニメ・ドラマを主観によるグラフ+点数+批評+感想を綴り、作品の評価をあらゆる形で視覚化したブログです。有名な作品から掘り出し物的な作品まで生涯の内になるべく多くの作品に触れて伝えていけたら本望です。

逝けないカノジョのお手伝い

【コミック】逝けないカノジョのお手伝い(全3巻)

・タイトル

逝けないカノジョのお手伝い

・本の概要

しがない高校生・寺田妖平の唯一の特技は「幽霊が見えること」。
ある日、深夜の学校にて出会った幽霊は、学校の怪談として語り継がれる「屋上の輪子さん」だった。
彼女には、生前友達ができなかったため、学校の屋上を訪れる人を帰さないという呪縛霊と化していた。
なんだかんだで面倒見のいい妖平とドジっ子幽霊が織り成すドタバタコメディ劇。

・著者情報

中原開平

誕生日 12月6日
出身地 大分県

2010年、『パピヨンの風』で第18回GET THE SUN新人賞準グランプリ受賞。
2011年、『ドナー&レシピエント』で読み切りデビュー。

・点数 80点

ストーリー☆☆☆☆
画力☆☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆
没入感☆☆☆

・感想
基本的には1話完結のギャグコメテイストな作品なので、分かりやすい作品だと思っています。
幽霊や妖怪を面白可笑しく描きつつ、それぞれが持つ「特有の悩み」が意外と深いかも?

コメディらしく、表情の変化やコミカルな動き、細かい動きが面白い作品でした。

幽霊・妖怪が各々の個性(イメージ)を活かして描かれています。
人間側もそれに負けじと霊媒師やオカルト少女、役立たずなイケメン等、個性豊かに賑やかな作品となっています!

人を選ぶ部分はあるかもしれませんが、分かりやすくてわりとちゃんと設定を作り込んでる部分はありました。
が、諸々の事情で少し不完全燃焼でした。
そこら辺は内容に触れるので後述で。

多少の不満点はありましたが、結構面白かった作品です。
妖怪とか好きでコメディも好きなら一定の満足感が得られると思います。


以下、商品リンクを挟んで、内容に触れつつ、個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。



人間と幽霊のドタバタコメディ……なのですが、妖怪も出ます。
人間、幽霊、妖怪、霊媒師、オカルト少女の織り成すドタバタコメディ劇ともいいます。

ドジっ子幽霊なので何かと手がかかるのですが、握手するだけで生気吸いとるので本当にどうしようもないポンコツ幽霊の輪子さんが終始可愛い漫画です。

そして、2人だけではなく、友達候補の面々もなかなかの個性派揃い!

学校×幽霊のド定番、トイレの花子さんを大胆アレンジ?ド変態と化した全く怖くない(実在したらむしろ怖い)存在となり物語を盛り上げてくれます。

たまーに出てくる妖平の親友の梅吉。
めちゃくちゃいい奴そうだけど、本当に役に立たない。別にムードメーカーでもない。強いて言えばイケメン枠。

二口女。
後頭部に口がもうひとつあり、勝手に本音を喋ってしまう妖怪の血を引く一族の末裔。隠したい本音も駄々漏れな少し可哀想な役どころ。

インチキ霊媒師(ただし、霊感は本物)。
本来ならメインとはいかないまでも、サブキャラとして活躍するべきなキャラクターだったと思います。
彼を活かさなかったのは少し不満点。

主人公の寺田妖平は名前の通り寺が実家。
その中でも祖母はくせ者⁉輪子さんは会えば強制的に退魔される怖れ有り⁉
もしも幽霊と人間の恋愛があるなら前途多難な予感。

その流れの中、妖平の幼なじみの糖依なじみが帰って来た。
あんまり好きじゃないんで紹介も割愛したい……くそうざ幼なじみが成長して帰って来たってやつです。
しかも以前、転校前にもしも戻ってきたら恋人になる約束をしてたもんだから若干、正妻感(一方的)出してくるのが鬱陶しい。
が、この子のおかげで一気にラブコメ感増したので作品的には一応役にたってます。

噂で聞いた屋上の幽霊と仲良しの寺田先輩に一方的に憧れるオカルティック少女八百ムーコ。
妖平の弟子入りを懇願し、梅吉が勝手に承諾したことで晴れて妖平のパダワンとなる。

パダワンでピンと来る方もいるかもしれませんが、ちょいちょいパロディ入ります。

基本的には1話完結型のギャグ・コメディで、1話1話はそこそこ面白かったです。
ただし、前述の通り、せっかくのキャラクター特性が活かされてなかったり、伏線がきちんと回収されないなど個人的にはやや不完全燃焼だったので、そこら辺は残念だったかなぁ~と思いました。


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