神黎の図書館

主観によるグラフ+点数+感想を綴る読書感想文風書評ブログです。月間で読む漫画は150冊~200冊。小説や映像作品についてもちょこちょこと。

新選組刃義抄アサギ

新選組刃義抄 アサギ コミック 全8巻完結セット (ヤングガンガンコミックス)

・タイトル

新選組刃義抄アサギ

・本の概要
文久3年京都、試衛館一門とその他浪士達は将軍の上洛警護のために浪士組を除名し、京に残留していた。
幕府の後ろ盾もなく徒然とした日々を過ごしていた沖田総司藤堂平助は偶然、岡田以蔵田中新兵衛が与力を暗殺するところを目撃してしまう……

・著者情報

原作 山村竜也/作画 蜷川ヤエコ/構成協力 町田一八

原作担当 山村竜也(やまむら たつや)
1961年東京都生まれ
職業 歴史作家

幕末や戦国時代の歴史物小説を執筆している。新選組を題材とした作品が多い。

2004年よりNHK大河ドラマ新選組!』の時代考証に抜擢され、以後、いくつかの時代劇物時代考証を担当。
講演も精力的に行っており、主に大河ドラマの裏話を主題とすることが多い。

時代考証
新選組! - NHK大河ドラマ
新選組!! 土方歳三 最期の一日 - NHK正月時代劇、資料提供。
天保異聞 妖奇士 - TBSアニメ
鞍馬天狗 - NHK木曜時代劇
龍馬伝 - NHK大河ドラマ
隠密秘帖 - NHK正月時代劇
隠密八百八町 - NHK土曜時代劇
新選組血風録 - NHKBSプレミアム
八重の桜 - NHK大河ドラマ
あさが来た - NHK連続テレビ小説、資料提供。
活撃 刀剣乱舞 - テレビアニメ
西郷どん - NHK大河ドラマ、資料提供。
小吉の女房 - NHKBS時代劇

作画
蜷川ヤエコ(にながわ ヤエコ)
職業 漫画家・イラストレータ
主な作品
天保異聞 妖奇士ヤングガンガン
モノノ怪シリーズ『ヤングガンガン』、『徳間書店
新選組刃義抄 アサギ『ヤングガンガン
空の青さを知る人よ『コミックNewtype

構成協力
町田一八
SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん

・点数 88点

ストーリー☆☆☆
画力☆☆☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆☆
没入感☆☆☆☆

・感想
好きかどうかで言えばめっちゃ好きなんですけど、分かりやすいか?と問われれば、分かりやすいとは言えないです。
新選組の話なんですけど、所謂壬生浪士組時代のお話です。
大河ドラマの前半部分を漫画で見る感覚です。

感情表現やアクションの躍動感が十分に伝わったので、高評価です。
特に、とあるキャラクターの「異常性」は非常にいいものがありました。

後述しますが、通常の新選組モチーフの作品や幕末の作品では出番そのものをカットされがちなキャラクターが結構メインで活躍していて、大河ドラマ時代考証をしている方が原作である強みがそこにあると感じました。
新選組と言えば…の代名詞こと沖田総司や、幕末の人斬り代表格の岡田以蔵等のキャラクターの活躍はやはり魅力です。
個人的には結構土佐藩に力入れてもらえてて嬉しい気持ちがあります。

前述したレアキャラも含めて、他作品ではあまり見かけないアプローチをしている箇所が幾つか見受けられました。
これも、幾つものも新選組作品を手掛けた方ならではの強みかもしれませんね!
斬新でした。

個人的にはめちゃくちゃ好きなので、この作品での彼等が新選組として活躍する姿を最期まで見届けたかったなぁ~という意味で不満だったので、気に入ったが故の減点でした。
ガッチガチのガチ勢にはそうでもないかもしれませんが、一般的な新選組題材は見飽きた勢には結構いい刺激になるポテンシャルの作品でした。


以下、商品リンクを挟んで、内容に触れつつ、個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。



錚々たるメンバーによって描かれた時代劇アクション漫画です!

感想の前に登場人物の羅列
壬生浪士
沖田総司藤堂平助、斎籐一、近藤勇土方歳三山南敬助永倉新八、原田佐之助、井上源三郎芹沢鴨新見錦、佐伯又三郎

倒幕派
武市半兵太、桂小五郎岡田以蔵田中新兵衛


幕末の知識に疎い(薄桜鬼と花燃ゆ見たぐらい)僕にはあまり聞き慣れない名前がありました!

この作品は新選組モチーフの作品ではあるものの、厳密には新選組結成前~結成に至るまでの流れを描いた物語でした。
なかなかに興味深いアプローチでした。

序盤から沖田さんと以蔵さんのライバル的ポジションの植え付けにより、沖田総司の二面性を強調するいいアクセントになってました。

また、そんな沖田さんに憧れと劣等感を抱く藤堂さん。
そういう心理描写も上手くて、沖田さんでも負ける事に安堵してしまう藤堂さんの穢い部分、そこにも間接的に以蔵さんが関わってるので面白い描き方だと思います。

また、作中自由奔放に動きまくってた佐伯さん、清々しい程のクズでしたがわりと史実通り?というかそういう説があるのは分かりましたが、それにしても使い方巧かったです。
ただ1つ自分勝手な文句を言うなら……佐伯さんの最期に纏わる説の中に久坂さんいたじゃないですか?それなら久坂さん使って下さいよ!!っていう(笑)

そして個人的にはこの作品の最大の魅力とも言える芹沢鴨が二重人格という病気であることだと思います。
芹沢先生は単なる悪逆非道を果たす男ではなかった、その豪快で豪傑な様は時にプラスに働いていた。というのを伝えるにも悪役イメージが強すぎたのでこれは結構ナイスアプローチだと思います。

本当は新見さんがしたであろう説も裏の芹沢先生が先導してやってるのも多分GOOD。
結果的に、ざっくりではありますが読んだ後にいろいろ調べたのでそういうきっかけにも成り得る作品だと思います。

さすが幕末の時代考証のプロが参加してる作品!というのが最終的な感想というか総括です。
内容が面白かったというよりは興味深いとか演出が面白いとかそんな感じでした!


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