神黎の図書館

漫画・小説・映画・アニメ・ドラマを主観によるグラフ+点数+批評+感想を綴り、作品の評価をあらゆる形で視覚化したブログです。有名な作品から掘り出し物的な作品まで生涯の内になるべく多くの作品に触れて伝えていけたら本望です。

うそカノ

うそカノ 全11巻 新品セット

・タイトル

うそカノ

・本の概要

神宮寺すばるは片想い中の『入谷くん』が彼女のフリをしてくれる人を探してることを知る。
思わず立候補してしまったすばるは入谷への想いを隠したまま、嘘の彼女として学園生活を送ることになる。
しかし、そんな都合よく幸せが続く訳もなく、入谷が嘘の彼女を探していた理由を知ってしまったすばるは……

・著者情報

林みかせ(はやし みかせ)

誕生日 9月29日
血液型 O型
出身地 長野県
職業 漫画家

2001年、『LaLa DX』3月号にて「はじまりの記憶」でデビュー。
以来主に『LaLa DX』を中心に活躍。

2004年、第29回白泉社アテナ新人大賞デビュー優秀者賞を受賞。

・点数 92点

ストーリー☆☆☆☆☆
画力☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆☆
没入感☆☆☆☆☆

・感想
一時流行った?嘘から始まる恋愛物語でした。
片想い中の相手の嘘の恋人を演じることは果たして幸せなのか?天国と地獄、どっちなんだろう?というテーマで終始一貫しています。そこに痺れてキュンとします。
少女マンガ特有の恋愛バトルもいい感じに描かれて、そこも面白いです。

可愛くて好みの絵柄ではありますが、キャラクターが増えて来るとたまに分からなくなります。ちょっと似てるので。
少ないキャラで回してる時が最もいい感じに感じました。

メインキャラクター達がよかったのは当然のこととして、サブキャラクター達がおざなりになってなかったところもよかったです。
全員が役割を果たしていると言えると思います。

探せばあるんでしょうが、ありがちなテーマからのこういう切り口は意外と斬新でした。
何より、年頃の女の子が好きな男の子のことで一喜一憂してしまう青さを可愛く分かりやすく表現されていたので、そこがすごく好きなところです。

純粋に続きが気になる場面や心を揺さぶられることが多かったです。
正真正銘、多幸感を感じられる作品でした。


以下、商品リンクを挟んで、内容に触れつつ、個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。



オオカミ少女と黒王子感漂ってますが、コンセプト的にしょうがないですね!

作品の最大の特徴は元々が短編構想だったせいか、巻数に対して『うそカノ』期間は思ったより短いという点ですね、これは新しいと感じました。

ではその後は何をしてるのか……についてですが、なかなか『好き』という単語を使ってくれない入谷くんと神宮寺さんのすれ違いラブコメディと、2人以外のキャラクターの様々な思惑が入り乱れるストーリー展開になっています。
多少のネタバレ込みでいいからもう少し詳しく!と思った方は単巻レビューを見て頂ければ幸いです。

絵柄はすごく好みなのですが、キャラクターが増えると描き分けが……
それそのものはいいのですが、主要人物も若干似てるので一同が介するとちょっと分かりづらかったり。
そしてトドメのクライマックスの髪形変更……個人的にはここでちょっと混乱しました(笑)
キャラクターは少数で回してくれたほうが読みやすかったかなー(小声)

とはいえ、個人的に胸に刺さる、所謂胸キュンシーンが存分にふんだんにこれでもか!ってぐらい詰め込まれてたので大満足です。

本編内容もさることながら、作者さんの柱コメントも可愛いって感じました。
このうそカノは担当さんとの二人三脚なんだなぁ~というのも伝わりました。

サブキャラクター達をおざなりにせず、それぞれにきちんと命を吹き込んでるのも素晴らしかったです。

個人的にはヒロインの神宮寺さんの妹にして入谷くんにとってある意味作中最強の敵のトモちゃんの使い方がめちゃくちゃ上手いと思いました。

個人的にすごく好きな作品です!
単巻レビューのほうも参考にしてもらって、気になった方は是非是非読んでみて下さい!っていうのはおこがましい限りなので(もう言っちゃってるけど)、
気になった方は読んでみてもらえると嬉しいです‼
どうぞよしなにm(__)m


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