・タイトル
デトロイト・メタル・シティ
・本の概要
インディーズ界デスメタル最凶のカリスマであるバンド『デトロイト・メタル・シティ(通称DMC)』を率いるクラウザーⅡ世とその素顔であるポップミュージシャンに憧れる青年の苦悩を主軸に展開する音楽ギャグ漫画。
・著者情報
若杉公徳(わかすぎ きみのり)
1975年生まれ
出身地 大分県大野郡犬飼町(現豊後大野市)職業 漫画家
代表作『デトロイト・メタル・シティ』上京してアシスタントを5年間ほど経験した後、『ヤングマガジンアッパーズ』において『アマレスけんちゃん』で連載デビュー。
その後、『ヤングアニマル』においてデスメタルを扱ったギャグ漫画『デトロイト・メタル・シティ』を発表。『キン肉マン』のファンであり、同作品のキャラクターに似た人々を自身の作品に登場させたり、『生誕29周年記念出版 肉萬 〜キン肉マン萬之書〜』では、過去に集英社で作品を描いた経験がないにもかかわらず、コメントとオリジナル超人を寄稿している。
作品リスト(抜粋)
デトロイト・メタル・シティ
みんな!エスパーだよ!
KAPPEI
・点数 68点
ストーリー☆☆
画力☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆☆
没入感☆☆
・評価
評価が低い理由は内容に触れるので後述で。あえて言うならノリと勢いで読んだとしても分かりやすくはないですね。
どちらかと言えば勢いって感じの画です。
クラウザーさんの圧倒的カリスマ感とチーム内に本当にイカれた奴がいるのが面白いですね!
ツッコミ所があるのと無理な設定は作風にあってるのでむしろアリです。
ギャグ×デスメタルって冒涜とリスペクトのスレスレラインではありますが、斬新ですよね!
没入感が低い理由も内容に触れるので、後述で。
あえて言うなら、どう足掻いても避けられないキャラクターへの嫌悪感と吐き気が強かったので好みな部分を加味してもここが限界でした。
辛口評価ですが、理由が知りたい方は内容触れてていいなら単巻レビュー読んでもらえたらと思います。
以下、商品リンクを挟んで、内容に触れつつ、個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。
あらすじ
主人公、根岸崇一はポップでオシャレな音楽を好む青年。
大学進学に伴い、上京してきた彼は、ポップミュージシャンとしてデビューするという夢を叶えるため、大学卒業後にレコード会社と契約する。ところが、根岸が事務所からやらされることになったのは、彼の趣旨とは正反対のデスメタルであった。
程なくして根岸は悪魔系デスメタル・バンド「デトロイト・メタル・シティ」のギター&ボーカル「ヨハネ・クラウザーII世」に仕立て上げられ、デビューすることになってしまう。
メタルは嫌いな根岸だったが、いざステージに立ってみると秘められたメタルの才能を発揮し、瞬く間にバンドは大ブレイク。
根岸自身の思いに反してクラウザーはカリスマと化し、DMCは(よくも悪くも)一躍世間の注目を集める人気バンドとなる。
・感想
漫画タイトルの元ネタはキッスの楽曲『デトロイト・ロック・シティ』
キッスや聖飢魔IIを彷彿とさせる白塗りの悪魔という日本の一般大衆が抱く間違ったイメージを最大限利用した作品ということらしいです。
このマンガがすごい!2007に選ばれた作品ではありますが、作者さん自体がデスメタルに疎いからこその作風なので同時にメタルファンから批判も受けています。
そして、漫画の評価に反してこの作品からメタルのファンが増えた事実も少ない……とのことです。
僕もメタル、特にデスメタルは基本聞かないんですけど、それでもメタルを愛する人への冒涜っぽいと感じたしたのでメタルファン向けではないメタルを題材にした音楽漫画という特殊な作品となっています。
他にもパロディ要素やいろいろな物がクラウザーに冒涜紛いなことをされる場面が苦手な方にはオススメはしません。
そして個人的な意見ですが、やりたくないことをやらされる苦悩というわりにはクラウザーの時はノリノリだったり、素の時でもキレるとクラウザーに由るくせに寄るくせに短気で器が小さく、悪い意味でお調子者で人の話を一切聞いてない自分本意な性格なので同情の余地はなく、むしろ根岸崇一という人物に対して終始イラつきながら読んでました。
重ねて言いますが、あくまでも個人的な意見です。
とはいえ、アプローチ自体は悪くはないので、根岸くんさえ出てこなければ個人的な評価はもっと高かったと思います。
フランス編?では作者さんからの天啓とも取れる「根岸くんをいない者として完全に無視する」という荒業を教わりますが、僕には無理でした。
お気に入りキャラは和田くんとタカコちゃんです。
あとなんか相川さんがほっとけない雰囲気醸し出しすぎて心配で感情移入しちゃってました(笑)
根岸くんに対する嫌悪感もおそらくこの好きなキャラへの仕打ちだったり、気遣いを無碍にするところが大きく影響していると思います。
最後になりますが、作品全体を通して結構低俗というか卑猥な言葉が多数出ます。
間違ったイメージを助長させたり、不愉快になる場合が考えられますので真面目な方や作品にもモラルを重視する方は読まないほうがいいかと思われます。
それでも見たい場合は実写版のほうがオススメです。
映像化出来る範囲で面白おかしくやってましたし、相川さんが(原作ほど)鈍感ではないし、何より加藤ローサさんが可愛い(ここ大事)!
まあ、これも個人的な意見ですが‼
映像化可能なラインという安心感という意味ではアニメも選択肢に入りますが、声優を変えてるので根岸くんとクラウザーが同一人物という認識は原作や実写より薄れます。
参考までにDVD
コミック
電子書籍(まとめ買い対応)
おまけ
おまけ2