・タイトル
MAJOR 幼稚園編(1~3巻6話まで)
・本の概要
茂野吾郎がまだ本田吾郎だった時、さらに幼少期だった時、「おとさん」との大切な思い出や寿くんとの出会いが描かれた長編作品『MAJOR』の序幕となるエピソードです。
1巻
プロ野球選手の息子
故障と絶望
第2の野球人生
寿くんとの出会い
3巻
BASEBALLと野球
悲劇
生年月日 1965年6月17日
出身地 広島県福山市
職業
漫画家
活動期間 1982年-ジャンル
少年漫画
スポーツ漫画
代表作
『健太やります!』
『MAJOR』受賞歴
第11回小学館新人コミック大賞少年部門佳作(1982年)
第41回小学館漫画賞(1995年)1982年、『蛮勇』で第11回小学館新人コミック大賞少年部門佳作を受賞し、デビュー。
1988年、『週刊少年サンデー』にて、バレーボールを題材にした『健太やります!』を連載(1994年まで)。
1994年、『週刊少年サンデー』にて、野球漫画『MAJOR』を連載、16年間続く長編漫画となり、2010年に連載終了。
2011年、『週刊少年サンデー』にて、ボクシングを題材とした『BUYUDEN』を連載し、2014年1月に連載は終了。
その後、『週刊少年サンデー』にて、『MAJOR』の主人公である吾郎の息子の大吾を主人公とした続編『MAJOR 2nd』が連載開始。
・点数 72点
ストーリー☆☆☆
画力☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆
没入感☆☆☆☆
・感想
面白い面白くないの前に、ここのエピソードのみで言うと、キャラクターに対しては感情移入しづらいです。
というのも、「本田茂治が幻の天才だから」です。
高校時代からセンスの塊でエースで4番、怪我さえなければプロとしてもエースで活躍できたはずで……
打者に転向したらそれはそれで才能の片鱗を見せる。
その華々しさと挫折と息子想いの父親であること(父としても格好いい)、亡き妻を想う気持ちと新たな恋と……いや、この短い巻数に詰め込み過ぎだろ(笑)っていう。
MAJORという作品を一通り知っていて立ち返る場合は問題ないですが、初見の場合はちょっと置いていかれるかもです。
リトルリーグの小学生が驚くゴローくんの速球と普通に捕球する寿くんという2人の5歳児は天才の片鱗が既に…ということなのでしょう。
才能の部分は非現実寄り、怪我のくだりは現実的という混ざり方は今後も続くMAJORの作品としての特徴の1つだと思います。
ストーリー全体の評価は、つまらなくはないけど、引き込まれる程ではない。
これが正直なところです。
アニメだと子安効果で絶対泣きますが
設定としてのオリジナリティは高めだと思うのですが、序盤の展開はサンデーのスポーツ漫画あるあるをなぞってるので満点ではないです。
1周目ではない勢からしたら本田茂治とジョー・ギブソンの対決は思うところはありますし、あのシーンを後々ああいう形で使うのは作者のセンスを感じる…と思うのですが、それは作中で言えばかなり未来の話です。
ギブソンの選択とその結果についても同じ事が言えますね、未来の話ですが、辛いです。
後付けではあるけど、責任感や義務感からギブソンが取った行動は本当に正しいの?
って思うエピソードが後々描かれるのですが、この最初のエピソードは短いですが、それぐらい大事なエピソードです。
ギブソン絡みだけではなく、本田選手と茂野選手の関係性も描かれてますし、わりと大事なんですよ、この最初のエピソード。
というわけで、否定から入りましたが、『MAJOR』という作品全体で見たら非常に大事な骨組みのエピソードになります。
今回のレビューは読んでてあまり気持ちのいいものではなかったと思いますが、それでも最後まで読んでくれた方々、ありがとうございました(^人^)
1巻
2巻
3巻
おまけ