・タイトル
ペナントレース やまだたいちの奇蹟 第1巻
・本の概要
・山田兄弟
・入団試験
・夢
・強気のルーキー
・紅白戦
・点数 72点
ストーリー☆☆☆☆
画力☆☆
オリジナリティ☆☆☆☆☆
テンポ☆☆☆☆☆
熱中度☆☆
・感想
伝説の野球漫画と言われる作品です。
がむしゃらさとか、パワフルさとか泥臭さとか今の時代とは一味違うので、現代では賛否が分かれそうな描写も多いです。
さて、この作品の設定ですが、プロ野球のセ・リーグが舞台になっています。
万年最下位のプロ野球界の排泄物と呼ばれている球団が舞台となります。
主役は自分の身体能力を全く理解せず、子供のように真っ直ぐにがむしゃらに頑張れば夢は叶うと信じている山田太一です。
対比として描かれるのは山田太一の双子の弟(見た目的にも似ても似つかない)の泰二。
泰二のほうは甲子園のスターでもあり、12球団からコンタクトを取られ、複数球団からの同時1位指名も噂されていた豪速球にコントロールに変化球に全てが一級品の正真正銘の「本物」の大物ルーキーです。
太一は幼い頃に当時は選手だった三原監督とした3人で黄金時代を作ろうという言葉を未だに信じて、がむしゃらに頑張ります。
ある種の事故みたいな不幸?で泰二も入団することになりますが、チームを優勝に導けば自由契約にしてもらうことを条件に渋々(煽られて)やる気になります。
泰二のあの感じは僕たち平成初期生まれの野球経験者にとってはあの有名な56という人を思い出します。
いつの時代もこんな人いるんだなぁ~と(笑)
紅白戦は山田兄弟+2軍vs外国人選手を除く1軍という明らかに不利な条件で始まります。
泰二の力は本物で、プロ相手にも通用しましたが、本当に1人で勝てるほど(全員三振取る勢いで投げ続けること)は不可能に近いですよね……
見所としては太一に触発されて変化(入団当時の熱い気持ちを取り戻しつつある)1軍の4番の八木沼選手と2軍のショートにして東大卒、司法試験合格の頭脳を持つ平田選手。
熱さが伝染するのも感覚的には馴染みがあるので案外違和感なく読めるんですよね、この作品。
当時の実在選手で例えられても分からない、今は禁止になっているキャッチャーのブロックなど、時代の違いから理解が得られにくいなどありますが(これから新時代へと変わっていく今は特に)、そこは割りきりと馴れだと思います。
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